ともえやのモミジのその後

春先には真っ赤な新芽、新緑の季節には青々とした若葉を展開し、庭を爽やかに演出してくれた巴家中庭のシンボルツリーのモミジ、肝心の秋の紅葉は見逃してしまいましたが、久々に行くと中庭はこのような状態。屋根や地面の砂利を覆いつくすこの落ち葉をある程度は予測していたというものの、目の当たりにするとため息がでます。

掃除は全部葉が落ちてからと後回しにしていたら12月にこのような大雪。さっさとかたづけておくべきでした。

この庭を再生させようと思った2年前、雑草は人の背丈ほどに伸び、飛び石は枯れ葉や土に埋もれている状態でした。その伸び放題の雑草や堆積した土を運び出すために何度一輪車で裏の畑まで往復したことか。やっと庭の原型が現れてくると、次の課題は飛び石周りの剥き出しの土の処理でした。苔庭にはあこがれるけれど、素人が手を出すには技術的にもコスト的にもハードルが高い。グランドカバーも育つまでに時間がかかる。砂利なんか敷いたら、今は亡き先代が気に入らないに違いないと思いつつも、結局は消去法で白っぽい化粧砂利を敷くことにしました。そうしたら、意外にも庭が明るくモダンな雰囲気に変わったのです。砂利の下には防草シートを敷いたので、カタバミなどの雑草もシャットアウト、夏の間は手間いらずでいいこと尽くめでした。

しかし、秋の落ち葉の掃除は避けて通ることができません。特に砂利敷きでは手間がかかるので、手入れの簡単な庭にするためには大きくなり過ぎたこのモミジは思い切って伐採すべきかとも悩みます。古いものはできるだけ後世に残していきたいけれど、便利さを追求する現代の暮らし方に古いものがそぐわなくなってきているのも事実です。